“中々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかなか52.6%
なか/\47.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の友人の一人は、東京から見える山へ皆登って見たいと云うていましたが、どうしてこの七十以上の山を登るのは中々なかなか容易ではない。
望岳都東京 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
蕗屋も斎藤も中々なかなか勉強家だって云いますが、『本』という単語に対して、両人共『丸善』と答えた所などは、よく性質が現れていますね。
心理試験 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
其頃そのころ東京とうきやういへたゝむとき、ふところにしてかねは、ほとんど使つかたしてゐた。かれ福岡ふくをか生活せいくわつ前後ぜんごねんつうじて、中々なか/\苦鬪くとうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さてさういふさる人間にんげんとの中間ちゆうかんのものゝほね今日こんにちまでにいかほど發見はつけんされたかといふに、殘念ざんねんながら中々なか/\おもふようにてまゐりません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)