“なかなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
却々66.9%
中々19.0%
仲々9.2%
中中3.5%
中/\0.7%
勿々0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「望みのものをやろうとは、こやつ、却々なかなか、いいことを言うた」ひとりが大納言をねじふせて、打ちすえながら、言った。
紫大納言 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
却々なかなかの美人、身の丈は五尺四寸以上、姿はスラリと綺麗だけれども、髪の毛が赤い縮れ毛で、クワヰのやうに結んでゐる。
孤独閑談 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
中々なかなか骨の折れた事で容易よういではございません、勿論もちろん牛は力のあるのが性質うまれつきゆゑ
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
私の友人の一人は、東京から見える山へ皆登って見たいと云うていましたが、どうしてこの七十以上の山を登るのは中々なかなか容易ではない。
望岳都東京 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
仲々なかなか佳い声で見物人はぼんやりと聞きとれていたが、その声は夜とともに濃く美しく近くなってくるのであった。
不思議な魚 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
その養父というのが、仲々なかなか飲酒家のんだくれで、もとより資産の有る方ではないから、始終家産は左向ひだりむきであった。
取り交ぜて (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
ブリゲデイエ君に礼を云つて酒手さかてを遣らうとしたが中中なかなかかぶりを振つて受けない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
けれども二人ふたりの問答は、其所そこくには、まだ中中なかなかあひだがあつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
中/\なかなか土間どまにすわればのみもなし 水
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
敵の出で来るを恐れては勿々なかなか軍はなるまじ、その上に延々のびのびとせば、横山つい攻落せめおとさるべし。
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)