“なかなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
却々67.6%
中々18.9%
仲々8.8%
中中3.4%
中/\0.7%
勿々0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ハハ……、あんたも却々なかなか隅へ置けない。いや、あんたが先の人物さえ保証して下さりゃ、娘をさし上げまいものでもありませんよ」
黒手組 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
蕗屋も斎藤も中々なかなか勉強家だって云いますが、『本』という単語に対して、両人共『丸善』と答えた所などは、よく性質が現れていますね。
心理試験 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
おしゃれも仲々なかなかむずかしく、やけくそになって、ズボンの寝押しも怠り、靴も磨かず、胴乱どうらんをだらんとさげて、わざと猫背になって歩きました。
おしゃれ童子 (新字新仮名) / 太宰治(著)
みればあたりの水は濁り、ひっそりとして彼女のすがたは消え失せたのであったが、水面に浮んだ分の体がちらと光ったままで、かれの視覚にもつれついて中中なかなか離れなかった。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
中/\なかなか土間どまにすわればのみもなし 水
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
敵の出で来るを恐れては勿々なかなか軍はなるまじ、その上に延々のびのびとせば、横山つい攻落せめおとさるべし。但し此ほかに横山をたすけんてだてあるべきや。
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)