“延々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のびのび52.2%
のび/\30.4%
えんえん8.7%
のび/″\8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵の出で来るを恐れては勿々なかなか軍はなるまじ、その上に延々のびのびとせば、横山つい攻落せめおとさるべし。但し此ほかに横山をたすけんてだてあるべきや。
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「そりや、伯母さん、私の方が早く寝ましたからネ——が、伯母さん、どうも実に閑静ですねエ、全く別天地です、此の節々が延々のび/\しますよ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
湖の左手には、まゆずみをグッとひきのばしたように、蘇提そてい延々えんえんと続いていた。ややその右によって宝石山ほうせきざんの姿がくっきりと盛上り、保叔塔ほしゅくとうらしい影が、天をしていた。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
新「其様な事を云わずにしっかりして、よう、もう一遍丈夫になって駕籠にでも乗せて田舎へ連れて行って、暢気のんきな処へ隠居さしてえと思うのだ、随分寿命も延々のび/″\するから彼方あっちへお引込ひっこみよう」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)