“延喜”の読み方と例文
読み方割合
えんぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……のみならず、こんな皇室の在り方も正し、王政を延喜えんぎ天暦てんりゃくの古制にかえして、鎌倉のごとき醜武者しこむしゃの府は、これを一そうせねばならぬ
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さよう、今年すなわち慶応の三年は皇紀二千五百二十年じゃによって、今より千年の昔は——さよう——延喜えんぎ天暦てんりゃくの頃になり申すかな」
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あいつ、延喜えんぎのいゝことをしてくれたもんだ。新年早々黄金饅頭を撒き込んでくれるなんざ、ふだん女郎の尻を撫でてるだけのことアある。
曲亭馬琴 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)