“のびのび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伸々36.0%
暢々36.0%
延々22.0%
延引2.0%
暢達2.0%
身延2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この歌は、もっと上代の歌のように、蒼古そうこというわけには行かぬが、歌調が伸々のびのびとして極めて順直なものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
伸々のびのびとした濁りの無い快い歌で、作者不明の民謡風のものだが、一定の個人を想像しても相当に味われるものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「——わしの性分か。わしは大河のこの悠久なおもむきが妙に好ましい。川へかぶと、心もいつか暢々のびのびしてくる」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、久しぶりに妻や子供と離れて、がらんとした家の中に寝そべってると、何とも云えぬ暢々のびのびとした気持になったものです。
野ざらし (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
敵の出で来るを恐れては勿々なかなか軍はなるまじ、その上に延々のびのびとせば、横山つい攻落せめおとさるべし。
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「うかとだんくだせぬのは分りきっているが、何せい、こう延々のびのびでは、ここがたまらぬよ、仲時もほとほと疲れた」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明日あすは明日はと思いながら、つい延引のびのびになってしまった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この景色はかように暢達のびのびして、かように明白で、今までの自分の情緒じょうしょとは、まるで似つかない、景気のいいものであったが、自身の魂がおやと思って、本気にこの外界げかいむかい出したが最後、いくら明かでも、いくらのんびりしていても、全く実世界の事実となってしまう。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
新聞を見て了つて、起きようかナと思ふと、先づ床の中から両腕を出して、思ひ切つて悠暢ゆつたり身延のびのびをする。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)