“暢達”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうたつ64.3%
ちやうたつ21.4%
のびのび7.1%
のんびり7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俺は久し振りに運動したので心神の暢達ちょうたつをおぼえ、湖畔の石に腰を掛けて浮ヶ島の方を眺めていると、一艘のボートが湖上を漕弋そうよくして来た。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
姫は數〻しば/\我をして平生の好むところを語らしめ給ひぬ、詩を談ぜしめ給ひぬ。興に乘じて古人の事を談ずるときは、われは自ら我辯舌の暢達ちやうたつになれるに驚きぬ。
この景色はかように暢達のびのびして、かように明白で、今までの自分の情緒じょうしょとは、まるで似つかない、景気のいいものであったが、自身の魂がおやと思って、本気にこの外界げかいむかい出したが最後
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自分は何がジャンボーなんだか分らないが、みんなの注意が、自分を離れると同時に、気分が急に暢達のんびりしたせいか、自分もジャンボーを見たいと云う余裕ができて、余裕につれて元気も出来た。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)