暢達ちやうたつ)” の例文
姫は數〻しば/\我をして平生の好むところを語らしめ給ひぬ、詩を談ぜしめ給ひぬ。興に乘じて古人の事を談ずるときは、われは自ら我辯舌の暢達ちやうたつになれるに驚きぬ。
戦乱んで泰平の来る時、文運は必らず暢達ちやうたつすべき理由あり、然れども其理由を外にして徳川時代の初期を視る時は、一方に於て実用の文学大に奨励せらるゝ間に
身内のすぢこと/″\ゆるんですつと胸が開く様な暢達ちやうたつな気持を覚える。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)