“えんえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:エンエン
語句割合
蜿蜒41.7%
奄々13.1%
焔々12.0%
炎々9.7%
蜒々9.1%
蜿々4.6%
蜿蜓1.1%
延々1.1%
園苑0.6%
奄奄0.6%
悁々0.6%
掩々0.6%
湲々0.6%
烟々0.6%
焔炎0.6%
焔煙0.6%
煙姻0.6%
煙焔0.6%
燄々0.6%
蜓々0.6%
蜿蜿0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲府を見れば、東に蜿蜒として走る大道——いわゆる甲州街道、門柱としての笹子、大菩薩の嶺々を見ないわけにはゆきますまい——
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この気息奄々たる雑誌に活を入れる大変化が起った、というのは誌名を「シュピオ」と改題し、海野十三、小栗虫太郎、木々高太郎の三氏が
休刊的終刊:シュピオ小史 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
表に立った総大将の天草四郎時貞と共に、焔々たる火中に飛び込んで、殉難したと聞いた時には、さすがに懺悔心を起こしたものである。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
杉の木立ちのあいだに、ものものしい竹の矢来を結びめぐらし、出口入口には炎々たる炬火が夜空の星をこがしています。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
門のそとに、コンクリート塀の高さと蜒々たる長さとを際立たせて、田舎の小駅にでもありそうなベンチがある。
乳房 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
道は蜿々としてこの谷を通して北へ貫くのであって、隠れてまた見え出す。その大道の彼方を見ると、真白な山が、峨々として、雪をいただいてえている。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
罹災者達の蜿蜓たる流れがまことにただ無心の流れの如くに死体をすりぬけて行き交い、路上の鮮血にも気づく者すら居らず、たまさか気づく者があっても
堕落論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
毎日延々と心にもなくつづいたようなわけだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるいはまた名高い給孤独長者祇園精舎を造るために祇陀童子園苑を買った時には黄金を地にいたと言うことだけである。
尼提 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
気息掩々たる三着の水浴着が、オピタル・ド・ラ・ペエに運び込まれ、一様に39度の一夜を明かしたその翌朝、一行は種々なる人士の光栄ある訪問を受けた。
ひつじは俄然虎になった。処女は脱兎になった。いままで湲々と流れた小河の水が一瀉して海にいるやいなや怒濤澎湃として岩をき石をひるがえした。光一の舌頭は火のごとく熱した。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
野火のけむりであろう、遠く白いものが烟々として蒼涯を区切っている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この焔炎は、ここからは正面に見えたが、甲州全軍の備えから見れば後方にあった。甲軍のきはいうまでもない。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
途上、神明町狭斜を過ぐれば、人家の倒壊せるもの数軒を数ふ。また月見橋のほとりに立ち、かに東京の天を望めば、天、泥土の色を帯び、焔煙の四方に飛騰する見る。
さしもの大伽藍も焼けて、煙姻高く昇るのを望見するや、西軍は一挙に進撃した。此の決戦は未明から黄昏まで続いたけれど勝敗決せず、疲れ果てて両軍相共に退いた。
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
凄じい音と共に、一なだれの煙焔半空つたと思ふ間もなく、「ろおれんぞ」の姿ははたと見えずなつて、跡には唯火の柱が、珊瑚の如くそば立つたばかりでござる。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
すべてこれ燄々たる一塊の瓦斯に過ぎないという結論になる。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蜓々と現われた一大行列! 抜き身の槍、抜き身の薙刀、異国製らしい大砲二門、火縄を点じた数百挺の鉄砲、いつの間に集めて置いたのだろう? 人数にして三四百人! いずれも徒歩
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そのでて蜿蜿と平原を流るゝ時は竜蛇の如き相貌となり、急湍激流に怒号する時は牡牛の如き形相を呈し……まだいろ/\な例へや面白い比喩が書いてあるけれど……
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)