“ほむら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
31.4%
28.6%
帆村22.9%
火炎5.7%
火焔2.9%
炎燄2.9%
焔炎2.9%
2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そのようなほむらと炎は、おたがいをあえぐ火宅とするほかのものではありません。それがあの怖ろしい後宮という所です」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
煩悩ぼんのうほむら、その中での業苦ごうくのがれ難い人間の三界住居ずまい。——それが仏典でいう「火宅」と彼は承知している。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
火と燃え上がらんばかりに男のからだからは desire のほむらがぐんぐん葉子の血脈にまで広がって行った。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
丈八郎は、憎悪そのものの眸を、している姉へも投げた。が、すぐそれが、一角の眼を見ると、よけいに、ほむらとなって、
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
入れかわりに、廊下をパタパタ草履ぞうりを鳴らしながら、警視庁の大江山おおえやま捜査課長と帆村ほむら探偵とが、肩を並べながら歩いて来た。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
「いや正木署長、その男なら分っているよ」いつの間に入ってきたか、村松検事がおかしそうに署長を制した。「それは私の知合いで帆村ほむらという探偵だ」
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
主人は男の心強く思ひを外には現さねど、お吉は何程さばけたりとて流石女の胸小さく、出入るものに感応寺の塔の地曳の今日済みたり柱立式はしらだて昨日済みしと聞く度ごとに忌〻敷、嫉妬の火炎ほむら衝き上がりて、汝十兵衞恩知らずめ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
主人あるじは男の心強く思いを外には現わさねど、お吉は何ほどさばけたりとてさすが女の胸小さく、出入るものに感応寺の塔の地曳きの今日済みたり柱立式昨日済みしと聞くたびごとに忌々いまいましく、嫉妬の火炎ほむらき上がりて
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
みだれ髪君をくすと美くしき火焔ほむら燃えたる夢の朝かな
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
無念をのん瞋恚しんい炎燄ほむらを吐く折から、
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
「忘れまいぞえあのことを」「忘れまいぞえあのことを」(此の言葉を言うとき念仏の句調、以後同じ)ああ、わたしとしたことが、また瞋恚しんい焔炎ほむらに心を焼かれ勿体もったいないお上人さまをお恨み申そうとしかけていた。
取返し物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
正義と云い人道と云うは朝あらしに翻がえす旗にのみ染めいだすべき文字もんじで、繰り出す槍の穂先には瞋恚しんいほむらが焼け付いている。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)