“燄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほのお75.7%
ほのほ18.9%
ほのふ2.7%
ほむら2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狂える神が小躍こおどりして「血をすすれ」と云うを合図に、ぺらぺらと吐くほのおの舌は暗き大地を照らして咽喉のどを越す血潮のき返る音が聞えた。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ほのほまなこ忿怨神いかりのかみよ、案内者あんないじゃとなってくれい!……(チッバルトに對ひ)やい、チッバルト、先刻せんこく足下おぬしおれにくれた「惡漢あくたう」のいまかへす、受取うけとれ。
こゝろみに蝋燭らふそくされたあとほのふさま想像さうざうしてました、まへ其麽そんなものたことを記憶きおくしてませんでしたから。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
正義と云い人道と云うは朝あらしに翻がえす旗にのみ染めいだすべき文字もんじで、繰り出す槍の穂先には瞋恚しんいほむらが焼け付いている。狼は如何にして鴉と戦うべき口実を得たか知らぬ。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)