“小躍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こおど67.9%
こをどり17.9%
こをど14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狂える神が小躍こおどりして「血をすすれ」と云うを合図に、ぺらぺらと吐くほのおの舌は暗き大地を照らして咽喉のどを越す血潮のき返る音が聞えた。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
のべ長助お光の兩人は是で此方こなた拔目ぬけめはないと小躍こをどりをして立戻り長助はたゞちに訴訟書をぞしたゝめけるすべて公事は訴状面によつ善惡ぜんあく邪正じやしやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
年のいちに線香を買ひに出るのは物寂びたとは云ふものの、懐しい気もちにも違ひない。その上「出でばやな」とはずみかけた調子は、宛然芭蕉その人の心の小躍こをどりを見るやうである。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)