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燄
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ほのほ
ふりがな文庫
“
燄
(
ほのほ
)” の例文
燄
(
ほのほ
)
を
眼
(
まなこ
)
の
忿怨神
(
いかりのかみ
)
よ、
案内者
(
あんないじゃ
)
となってくれい!……(チッバルトに對ひ)やい、チッバルト、
先刻
(
せんこく
)
足下
(
おぬし
)
が
俺
(
おれ
)
にくれた「
惡漢
(
あくたう
)
」の
名
(
な
)
は
今
(
いま
)
返
(
かへ
)
す、
受取
(
うけと
)
れ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
互
(
たがひ
)
を
焚
(
や
)
き
焦
(
こ
)
がした
燄
(
ほのほ
)
は、
自然
(
しぜん
)
と
變色
(
へんしよく
)
して
黒
(
くろ
)
くなつてゐた。
二人
(
ふたり
)
の
生活
(
せいくわつ
)
は
斯樣
(
かやう
)
にして
暗
(
くら
)
い
中
(
なか
)
に
沈
(
しづ
)
んでゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
我は思ふに、我情いかに一女子のために燃えんも、その女子の情いかに我に過ぎたらんも、その
燄
(
ほのほ
)
の相合ふ時は即ち相滅する時ならん。愛とは得んと欲する心なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
陸軍中佐なる人の娘と
相愛
(
あひあい
)
して、末の契も堅く、月下の
小舟
(
をぶね
)
に比翼の
櫂
(
かひ
)
を
操
(
あやつ
)
り、スプレイの流を
指
(
ゆびさ
)
して、この水の
終
(
つひ
)
に
涸
(
か
)
るる日はあらんとも、我が恋の
燄
(
ほのほ
)
の消ゆる時あらせじ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
胸の恨を棄てなんことは忍ぶべからず、平等の見は我が敵なり、差別の観は朕が宗なり、仏陀は智なり朕は情なり、智水千頃の池を湛へば情火万丈の
燄
(
ほのほ
)
を拳げん、
抜苦与楽
(
ばつくよらく
)
の法
可笑
(
をかし
)
や
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
「おゝ
冷
(
つめ
)
てえ」といひながら
竈
(
かまど
)
の
口
(
くち
)
から
捲
(
まく
)
れて
出
(
で
)
る
燄
(
ほのほ
)
へ
手
(
て
)
を
翳
(
かざ
)
して
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
燄
(
ほのほ
)
の愛のこころの故里へぞ。
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
かの人を
螫
(
さ
)
しては
燄
(
ほのほ
)
に入り、一たびは烟となれど、又「フヨニツクス」(自ら
焚
(
や
)
けて後、再び灰より生るゝ怪鳥)の如く生れ出でゝ、毒を吐き人を
傷
(
やぶ
)
るといふ蛇の
刺
(
はり
)
をば
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その
言
(
ことば
)
の如く暫し待てども
出
(
い
)
で
来
(
こ
)
ざれば、又
巻莨
(
まきたばこ
)
を
取出
(
とりいだ
)
しけるに、
手炉
(
てあぶり
)
の炭は
狼
(
おほかみ
)
の
糞
(
ふん
)
のやうになりて、いつか火の気の絶えたるに、
檀座
(
たんざ
)
に毛糸の敷物したる
石笠
(
いしがさ
)
のラムプの
燄
(
ほのほ
)
を仮りて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
圖の中なる
聖母
(
マドンナ
)
のこぼし給ふおほいなる涙の露は地獄の
燄
(
ほのほ
)
の上におちかかれり。亡者は爭ひてかの露の滴りおつるを
承
(
う
)
けむとせり。僧は又一たびわれを伴ひてその僧舍にかへりぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
燄
部首:⽕
16画
“燄”を含む語句
火燄
大光燄
燄々
気燄
大気燄
威燄
炎燄
猛燄
光燄万丈
忿怒燄曼徳迦
気燄家
氣燄
汗気燄
燄牙
逆燄
魔燄