“焔々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんえん95.5%
えん/\4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山と積まれた薪が焔々えんえんとして燃え上ると、天主にささぐる祈の声、サンタ・マリの讃歌は熱風を裂いて天にも届けと響き渡ります。
十字架観音 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
表に立った総大将の天草四郎時貞ときさだと共に、焔々えんえんたる火中に飛び込んで、殉難したと聞いた時には、さすがに懺悔心ざんげしんを起こしたものである。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
の藁小屋へ火をかけましたが、藁の事ゆえ忽ち燃え移り、屋根裏へ抜けて母屋へ移り、焔々えん/\とばかりに燃出もえだした時には、火事馴れぬお百姓衆の事ゆえ、大きに驚きまして
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)