“焔硝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんしょう75.0%
えんせう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それ、焼討ちにかかれ」と、河の南北からわたって、焔硝えんしょう、枯れ柴、油弾ゆだんなどを仮城へ投げかけ、河には油を流して火をかけた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬烟うまげむりときの声、金鼓きんこの乱調子、焔硝えんしょうの香、鉄と火の世の中に生れて来たすぐれた魂魄はナマヌルな魂魄では無い、皆いずれも火の玉だましいだ
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかし此の居候のお蔭で将門は段〻罪を大きくした。興世王の言を聞くと、もとより焔硝えんせう沢山たくさんこもつて居た大筒おほづゝだから、口火がついては容赦ようしやは無い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
受けて、焔硝えんせうを使ふ商賣だ。どんな小さい玉一つだつて、外へ紛れ出て、それで濟むといふものぢやない、——と、鍵屋の親爺はカン/\になつて居ましたよ