“大筒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおづつ77.8%
おほづゝ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろ先方は二千人からの水兵が上陸して、列をつくって進退する。軍艦から打ち出す大筒おおづつの礼砲は近海から遠い山々までもとどろき渡る。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
明朝になったら、先生、退治しておくんなさいまし、あの大筒おおづつでもって。いかな海竜だって、大筒にゃかなわねえや
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし此の居候のお蔭で将門は段〻罪を大きくした。興世王の言を聞くと、もとより焔硝えんせう沢山たくさんこもつて居た大筒おほづゝだから、口火がついては容赦ようしやは無い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
おさへは大筒おほづゝちやうかせ、小筒持こづゝもち雑人ざふにん二十人を随へた瀬田で、そばに若党植松周次うゑまつしうじ、中間浅佶あさきちが附いてゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)