“おほづゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大筒66.7%
大砲33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし此の居候のお蔭で将門は段〻罪を大きくした。興世王の言を聞くと、もとより焔硝えんせう沢山たくさんこもつて居た大筒おほづゝだから、口火がついては容赦ようしやは無い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
おさへは大筒おほづゝちやうかせ、小筒持こづゝもち雑人ざふにん二十人を随へた瀬田で、そばに若党植松周次うゑまつしうじ、中間浅佶あさきちが附いてゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
東組与力朝岡助之丞すけのじようと西組与力近藤三右衛門とが応接して、大筒おほづゝを用意してもらひたいと云つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
次は大井と庄司とでおの/\小筒こづゝを持つ。次に格之助が着込野袴きごみのばかまで、白木綿しろもめん鉢巻はちまきめて行く。下辻村しもつじむら猟師れふし金助きんすけがそれに引き添ふ。次に大筒おほづゝが二挺とやりを持つた雑人ざふにんとが行く。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「今、地内で淺川の旦那が、大砲おほづゝの番してる兵隊さんにぼろくそに叱られやはりましたで。」と、大聲で言つた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
大砲おほづゝの車のねき(わき)で卷煙草呑みやはりましたんやが。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)