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焔硝
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えんせう
ふりがな文庫
“
焔硝
(
えんせう
)” の例文
併
(
しか
)
し此の居候のお蔭で将門は段〻罪を大きくした。興世王の言を聞くと、もとより
焔硝
(
えんせう
)
は
沢山
(
たくさん
)
に
籠
(
こも
)
つて居た
大筒
(
おほづゝ
)
だから、口火がついては
容赦
(
ようしや
)
は無い。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
受けて、
焔硝
(
えんせう
)
を使ふ商賣だ。どんな小さい玉一つだつて、外へ紛れ出て、それで濟むといふものぢやない、——と、鍵屋の親爺はカン/\になつて居ましたよ
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
こりゃ
此處
(
こゝ
)
に四十
兩
(
りゃう
)
ある、
予
(
わし
)
に
毒藥
(
どくやく
)
を一
匁
(
もんめ
)
ほど
賣
(
う
)
ってくりゃれ、
直
(
すぐ
)
に
血管
(
けっくわん
)
に
行渡
(
ゆきわた
)
って
世
(
よ
)
に
饜果
(
あきは
)
てた
飮主
(
のみぬし
)
を
立地
(
たちどころ
)
に
死
(
し
)
なすやうな、
又
(
また
)
、
射出
(
うちだ
)
された
焔硝
(
えんせう
)
が
怖
(
おそろ
)
しい
大砲
(
たいはう
)
の
胴中
(
どうなか
)
から
激
(
はげ
)
しう
急
(
きふ
)
に
走
(
はし
)
り
出
(
で
)
るやうに
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
燧石
(
ひうちいし
)
と火打鎌と、
火口
(
ほくち
)
と
硫黄
(
いわう
)
附木ぢや、あんなことはむづかしからう。——そんなたよりない火附け道具で、四年越しの惡戯はできない——
焔硝
(
えんせう
)
かな——」
銭形平次捕物控:135 火の呪ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
書き落しましたが、曲者が寺と法要のある家を狙つたのは、
焔硝
(
えんせう
)
に仕掛けた線香の口火の匂ひを誤魔化すためで、たま/\切支丹が疑はれたのを、丁度いゝことに利用したのです。
銭形平次捕物控:135 火の呪ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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用意した
焔硝
(
えんせう
)
で燃え草に火を放つたのでせう。
銭形平次捕物控:250 母娘巡礼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“焔硝(
硝石
)”の解説
硝石(しょうせき、nitre、niter、saltpeter)は、硝酸塩鉱物の一種。化学組成は(硝酸カリウム)、結晶系は斜方晶系。日本における古名は、消石、煙硝、焔硝、塩硝など。日本の歴史文献では「煙硝」や「焔硝」は硫黄や炭末を加えた黒色火薬を指すが、加賀藩では「塩硝」と呼ばれ五箇山産の硝石を意味するとされる。
(出典:Wikipedia)
焔
漢検準1級
部首:⽕
11画
硝
常用漢字
中学
部首:⽯
12画
“焔硝”で始まる語句
焔硝樽
焔硝末
焔硝蔵