“胴中”の読み方と例文
読み方割合
どうなか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……ア……アノ蔵元屋くらもとやどんの墓所はかしょの中で……シ……島田に結うた、赤い振袖のおなごが……胴中どうなかから……離れ離れに…ナ……なって……」
役人の一人は鉄杖てつじょうを持ち直して、脚下あしもとに転がった人俵ひとだわらの一つの胴中どうなかをびしゃりとやった。その人俵からは老人の白髪しらが頭が出ていた。
切支丹転び (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
これがすむと、胴中どうなかに手をかけて、こそこそやっていたかと思うと、そのドラム缶のような胴が、真中から、たてに二つにわれる。
火星兵団 (新字新仮名) / 海野十三(著)