“胴体”のいろいろな読み方と例文
旧字:胴體
読み方割合
どうたい90.9%
どう9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわば胴体どうたいがなくって、足からすぐ首が生えているように見えた。その大きな頭は、まるでつり合いもなにもとれていなかった。
この首と胴体どうたいとのあいだはせまい通路になっているので、その通路へ一番精巧せいこうな二つのわなをうめ、そのわなのはし牝牛めうしの首に結びつけた。
一所にベットリと、大きく、楕円形に、血痕が附いている。巨大な蜘蛛くも胴体どうと見れば見られる。まずあそこへ、腸を叩き付けたのであろう。瞬間に腸が千切れ、四方へ開いた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
内部うちから見たこの紙帳の気味悪さ! 血蜘蛛の胴体どうは、厚味を持って、紙帳の面に張り付いていた。左衛門が投げ付けたはらわたの、皮や肉が、張り付いたままで凝結こごったからであった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)