“胴忘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうわす94.7%
どわす5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、もない、彼處あすこつてる、貴女あなたとおはなしをするうちは、實際じつさい胴忘どうわすれに手紙てがみのことをわすれてました。……
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「ほんに、胴忘どうわすれをしておりまして——先刻二人連れのお侍衆が、お見えになりまして、是非お目にかかりたいと——」
三人の相馬大作 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
まるで胴忘どわすれしていた。ずっと前から、空想の中で股野を殺すことを研究し出してから、一度も明智の名を思い出さなかった。不思議なくらいだ。おれは明智の手柄話てがらばなしを残らず読んでいる。
月と手袋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)