胴忘どわす)” の例文
まるで胴忘どわすれしていた。ずっと前から、空想の中で股野を殺すことを研究し出してから、一度も明智の名を思い出さなかった。不思議なくらいだ。おれは明智の手柄話てがらばなしを残らず読んでいる。
月と手袋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)