“胴乱”の読み方と例文
旧字:胴亂
読み方割合
どうらん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからまた胴乱どうらんと云ってきりの木をり抜いて印籠いんろう形にした煙草入れを竹の煙管筒にぶら下げたのを腰に差すことが学生間に流行はやっていて
喫煙四十年 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
おしゃれも仲々なかなかむずかしく、やけくそになって、ズボンの寝押しも怠り、靴も磨かず、胴乱どうらんをだらんとさげて、わざと猫背になって歩きました。
おしゃれ童子 (新字新仮名) / 太宰治(著)
背戸せどから廻って来たらしい、草鞋を穿いたなりで、胴乱どうらん根付ねつけ紐長ひもながにぶらりとげ、銜煙管くわえぎせるをしながら並んで立停たちどまった。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)