“胴顫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうぶる76.5%
どうぶるひ17.6%
どうぶるい5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清浄無垢むくな美しい身体を考えると、さいころの目一つに、あらゆる身上しんしょうを張り込んだ人間のように、平次は腹の底から胴顫どうぶるいを感ずるのでした。
お峯は胴顫どうぶるひして、長くここにとどまるに堪へず、夫を勧めて奥にりにけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あいの襖を締切しめきって、そこにあった小さな机の上に洋燈ランプを置き、同じくそこにあった小坐蒲団こざぶとんの上に身を置くと、初めて安堵あんどして我に返ったような気がした。同時に寒さがひどく身にみて胴顫どうぶるいがした。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)