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胴顫
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どうぶる
ふりがな文庫
“
胴顫
(
どうぶる
)” の例文
清浄
無垢
(
むく
)
な美しい身体を考えると、
賽
(
さい
)
ころの目一つに、あらゆる
身上
(
しんしょう
)
を張り込んだ人間のように、平次は腹の底から
胴顫
(
どうぶる
)
いを感ずるのでした。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
思わず寒さに
胴顫
(
どうぶる
)
いすると同時に長吉は
咽喉
(
のど
)
の奥から、今までは記憶しているとも心付かずにいた
浄瑠璃
(
じょうるり
)
の
一節
(
いっせつ
)
がわれ知らずに流れ出るのに驚いた。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
平一郎もお光もこの暗い未明を、がたがた
胴顫
(
どうぶる
)
いをしている妓達の中に交って永遠の訣別に涙ぐんだのである。
地上:地に潜むもの
(新字新仮名)
/
島田清次郎
(著)
非常に寒い、もう冬のような朝のことで、寝間着の上にどてらを一枚引っ懸けたまま
慌
(
あわ
)
てて出て来たものですから、私は受話器を握りながら、
胴顫
(
どうぶる
)
いが止まりませんでした。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
冷や汗が全身に湧いて流れ、
胴顫
(
どうぶる
)
いがガタガタした。
猫の蚤とり武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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清浄
無垢
(
むく
)
な美しい身体を考えると、
賽
(
さい
)
ころの目一つに、あらゆる
身上
(
しんしょう
)
を張り込んだ人間のように、平次は腹の底から
胴顫
(
どうぶる
)
いを感ずるのでした。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
思はず寒さに
胴顫
(
どうぶる
)
ひすると同時に
長吉
(
ちやうきち
)
は
咽喉
(
のど
)
の奥から、今までは
記憶
(
きおく
)
してゐるとも
心付
(
こゝろづ
)
かずにゐた
浄瑠璃
(
じやうるり
)
の
一節
(
いつせつ
)
がわれ知らずに流れ出るのに
驚
(
おどろ
)
いた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
言い甲斐もなく
胴顫
(
どうぶる
)
いするガラッ八の手をふりもぎって、平次は忍び足に、その声の方へ近付きました。
銭形平次捕物控:012 殺され半蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次の前——小夜菊の死骸の見えるところへ引出されると、ガタガタ
胴顫
(
どうぶる
)
ひして居ります。
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
田之助はそう言いながら、自分の言葉に興奮して、ガタガタと
胴顫
(
どうぶる
)
いをしているのです。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
道庵はその不思議な丸薬を取り上げて、思わず
胴顫
(
どうぶる
)
いをしました。
銭形平次捕物控:025 兵糧丸秘聞
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
專次はガタガタ
胴顫
(
どうぶる
)
ひのするのをどう隱しやうもありません。
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
専次はガタガタ
胴顫
(
どうぶる
)
いのするのをどう隠しようもありません。
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
胴
常用漢字
中学
部首:⾁
10画
顫
漢検1級
部首:⾴
22画
“胴”で始まる語句
胴
胴中
胴衣
胴間声
胴忘
胴乱
胴服
胴巻
胴体
胴震