胴顫どうぶるひ)” の例文
お峯は胴顫どうぶるひして、長くここにとどまるに堪へず、夫を勧めて奥にりにけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あひの襖を締切つて、そこに在つた小さな机の上に洋燈を置き、同じくそこに在つた小坐蒲団の上に身を置くと、初めて安堵して我に返つたやうな気がした。同時に寒さが甚く身にみて胴顫どうぶるひがした。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
道庵はその不思議な丸藥を取り上げて、思はず胴顫どうぶるひをしました。