“どわす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
度忘80.0%
胴忘20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ところが、あの空地の持主の飯村いいむらという人の家は、どこか、この近所にあったはずだが、どこだったかなあ。だいぶん以前のことで、度忘どわすれしてしまったぞ」
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「いや、閉口。すっかり度忘どわすれをしてしまって……」と、庄太はあたまを掻いた。「うちへ帰ってから思い出しましたよ。鳥亀、鳥亀……。いつか一度、親分を案内して行ったことがありましたよ」
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
まるで胴忘どわすれしていた。ずっと前から、空想の中で股野を殺すことを研究し出してから、一度も明智の名を思い出さなかった。不思議なくらいだ。おれは明智の手柄話てがらばなしを残らず読んでいる。
月と手袋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)