“貴女”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あなた73.3%
きじょ19.2%
あんた4.3%
きぢよ1.6%
おうち0.4%
レディ0.4%
レディー0.4%
レデー0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“貴女”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 戯曲7.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.7%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「平に、奥様おくさんには御内分。貴女あなたまた、早瀬が朝湯に酔っていたなぞと、お話をなすっては不可いけませんよ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いや、実は葉子さん、貴女あなた稲村いなむらさんにってくれというもんだから、わざわざやって来たんですがね。」
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
貴女きじょらしい端厳さなどは欠けていたかもしれぬが、美しくて、えんで、若々しくて男の心を十分にく力があった。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
一行は二日ほどここに滞留していて、老尼と拾った若い貴女きじょのために祈りをし、加持をする声が絶え間もなく聞こえていた。
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「全く貴女あんた方にはお気の毒ですよ。……いや、何うも長居をして済みませんでした。」と、私はそんなことを言いながらも、
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
昌作しやうさんと二人です、今朝出たつきりまだ帰らないんですが、多分貴女あんたとこかと思つて伺つたんです。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
なぜなれば真の貴女きぢよこれ等多数の低級なるうして美質に満ちた婦人の間から将来ます/\発生する事を期待するからである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
必ず真の貴女きぢよは本来の美質に富むこれ等多数の婦人からおこつて来る事を疑ひません。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
貴女おうちが悪いのんとちがいま。うちの人がなんし水の中ばっかしで暮してはって、陸の上を歩くのが下手糞だしたさかい。」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
はたそれ途中一土手田畝道たんぼみちへかかって、青田ごしに富士の山に対した景色は、慈善市バザアへ出掛ける貴女レディとよりは、浅間の社へ御代参の御守殿という風があった。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
目黒につくと千世子は一番先に降りたHに外国の貴女レディーの様にたすけられて気取った様子をして下りてHをまんなかにして歩き出した。
千世子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
彼はこの通りと雨外套の下を僕らに示した上、日本へ帰ると服装が自由で貴女レデーの前でも気兼きがねがなくって好いと云っていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
僕はそのたびごと階級制度の厳重な封建のに生れたように、卑しい召使の位置を生涯しょうがいの分と心得ているこの作と、どんな人の前へ出ても貴女レデーとしてふるまって通るべき気位をそなえた千代子とを比較しない訳に行かなかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)