“貴女方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あなたがた50.0%
あんたがた50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴女方あなたがた御庇おかげです……敬意を表して、よく小老実こまめに働きますよ。」と民弥が婦人だちを見向いて云う。と二人が一所に、言合わせたように美しく莞爾にっこりして
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何にも知らない不束ふつつかなものですから、余所よその女中にいじめられたり、毛色の変った見世物みせものだと、邸町やしきまちの犬にえられましたら、せめて、貴女方あなたがた御贔屓ごひいきに、私をかばって下さいな、後生ですわ、ええ。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「これは緑青と群青やで。どつちやも高い絵具やが、貴女方あんたがたはお弟子やさかい、やすう負けといて一度分五銭にしときまつさ。」
だがねお八重さん、お定さんもだ、まあよつく考へてみるこつたね。俺は奈何でも構はねえが、彼方へ行つてから後悔あとくやみでもする樣ぢや、貴女方あんたがた自分のこつたからね。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)