“貴所方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あなたがた72.7%
あんたがた9.1%
きしょがた9.1%
きしよかた9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴所方あなたがたは」と糸子を差し置いて藤尾ふじおが振り返る。黒い髪の陰からさっと白い顔がす。頬の端は遠い火光ひかりを受けてほの赤い。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あゝ有難ありがてえ……、此家こゝへ奉公して、外に何にも覚えたことはねえが、く/\十年も経ち、年季が明けて炭屋の店でも開くような事が有ったらば、其の時貴所方あんたがたから千両の荷を
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
けれどおよそ今日まで、貴所方きしょがたと武蔵との試合ほどはたで見ていて焦々いらいらするものはなかった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聞出し早速さつそく同人方へ到り掛合樣此度聖護院しやうごゐんみや御配下天一坊樣御上京につき拙者せつしや御旅館展檢てんけんため上京し所々聞合せしに貴所方きしよかた明店然るべしと申事なり何卒なにとぞ御上京御逗留中ごたうりうちう借用致し度との旨なりしが四郎右衞門は異儀なく承知しようちしければ同人の口入くちいれにて直樣金銀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)