“藤尾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふじお50.0%
あれ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴所方あなたがたは」と糸子を差し置いて藤尾ふじおが振り返る。黒い髪の陰からさっと白い顔がす。頬の端は遠い火光ひかりを受けてほの赤い。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
常でさえ宗近君につらまると何となく不安である。宗近君と藤尾ふじおの関係を知るような知らぬようなに、自分と藤尾との関係は成り立ってしまった。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
藤尾あれも実は可哀想かわいそうだからね。そう云わずに、どうかしてやって下さい」と云う。甲野さんはひじを立てて、手の平でひたいを抑えた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)