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御逗留中
読み方 | 割合 |
ごたうりうちう | 33.3% |
ごとうりうちう | 33.3% |
ごとうりゅうちゅう | 33.3% |
聞出し
早速同人方へ到り掛合樣此度
聖護院の
宮御配下天一坊樣御上京に
付拙者御旅館
展檢の
爲上京し所々聞合せしに
貴所方明店然るべしと申事なり
何卒御上京
御逗留中借用致し度との旨なりしが四郎右衞門は異儀なく
承知しければ同人の
口入にて直樣金銀を
今日
幸ひの處へ御入來なりし
拙僧も
大慶に存ずる
仔細は拙僧が
甥なる赤川大膳と申者此度將軍家の
御落胤なる天一坊樣のお供致し
拙寺へ御入にて
御逗留中なり近々江戸表へ
御名乘出にて御親子御對顏遊ばす
筈ならば時宜に依ては
西の
丸へ
居らせらるゝか左無とも
御三家順格には受合なり然時は
……折から、横須賀村の
御菩提所、
華蔵院には、御先祖法要のために、江戸表から
夫人の富子様に侍臣小林平八郎様が
従きそうて、先頃から
御逗留中でいらせられた。