“拙僧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わし58.3%
せっそう8.3%
せつそう8.3%
わたし8.3%
あたくし8.3%
わたくし8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それはさぞ御心配、多分お濠に棲んでいる獺の悪戯わるさであろう、拙僧わしがちょいと退治して進ぜる。娘御には何んにも仰しゃらぬが宜しい」
「は、は、は、は。うんのわるい弱虫の忍剣め、つぎの世には拙僧せっそうのような不死身ふじみを持って生まれかわってこい。かつ! 南無阿弥陀仏なむあみだぶつッ——」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
委く承知なされぬ故なり兎角とかくに知ぬ事は疑心の發るもの然ば拙僧せつそう詳細くはしく認めて御目に掛んと筆を取出とりいだし佐州相川郡尾島村淨覺院門前に捨子すてごに成せられしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
... からにいたしましたので、箪笥にはもう何も御座いませんのです』——大玄和尚は言った『宜しい、では、今夜拙僧わたしが御宅へ上り、その部屋で番を ...
葬られたる秘密 (新字新仮名) / 小泉八雲(著)
「ヘエヘエ。それは拙僧あたくしが一番良う存じております。あの蔵元屋の御主人の伊兵衛どんと申しまするは元来、蔵元屋の子飼いの丁稚でっち上りで、モトは伊之吉と申しました者……」
拙僧わたくしから申しましょう……』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)