“拙斎”の読み方と例文
読み方割合
せっさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、お民は思いついたように、下座敷の小襖こぶすまから薬箱を取り出して来た。その中には医師の小島拙斎せっさいが調合して置いて行ってくれた薬がある。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
勇武の士だが、すぐれた歌人でもある拙斎せっさいは、つるりと禿げあがった法師頭をでながら
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
旧本陣の母屋もや、土蔵を添えて、小島拙斎せっさいという医者に月二円半の屋賃で貸し渡すという相談も起こって来た。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)