貴女方あなたがた)” の例文
貴女方あなたがた御庇おかげです……敬意を表して、よく小老実こまめに働きますよ。」と民弥が婦人だちを見向いて云う。と二人が一所に、言合わせたように美しく莞爾にっこりして
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何にも知らない不束ふつつかなものですから、余所よその女中にいじめられたり、毛色の変った見世物みせものだと、邸町やしきまちの犬にえられましたら、せめて、貴女方あなたがた御贔屓ごひいきに、私をかばって下さいな、後生ですわ、ええ。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……小いお娘様あねえさまもその御縁で、学校のお帰りなんぞに、(小母さんおひやを一杯。)なんて、お寄りなすって下さいますし、土地第一の貴女方あなたがたに御心安く願いますので、房州出のこんな田舎ものも
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)