“不束”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふつつか72.9%
ふつゝか23.5%
ふつつ3.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめは、我身の不束ふつつかばかりと、うらめしいも、口惜くちおしいも、ただつつしんでいましたが、一年二年と経ちますうちに、よくその心が解りました。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「奥さん。そんな事はありません。」ドイツ人は不束ふつゝかなロシア語で答へた。そして直ぐに金網を持ち上げて、棒で鰐の頭を衝いた。
娘は不束ふつつかで、そういうことを考えてみたこともないようでございますし、……もっともゆっくりよく尋ねてはみましょうけれども
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)