“謹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つつし51.4%
つゝし18.0%
つつ12.6%
つゝしん5.4%
つつしん4.5%
つゝ3.6%
つつしみ1.8%
つつま1.8%
ツツシン0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして(やはり一種の酒乱というものさ)(天才はどうしても常人とちがうね)(これからは少しつつしむこったね。実際笑談じゃないよ)
六月 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
将門つゝしまをす。貴誨きくわいかうむらずして、星霜多く改まる、渇望の至り、造次ざうじいかでかまをさん。伏して高察を賜はらば、恩幸なり恩幸なり。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
マサニ鬼雄トナツテ、異日兵ヲ以テ吾ガ国ニ臨ムモノアラバ、神風トナツテ之ヲふせグベシト。家人つつシンデ、ソノ言ニしたがフ。…………
斗南先生 (新字新仮名) / 中島敦(著)
繩目なはめまゝにて跑踞かしこまる同人妻せん與惣次もつゝしん平伏へいふくなし何れも遠國片田舍の者始めて天下の決斷所けつだんしよへ召出されあをめの大砂利おほじやり敷詰しきつめ雨覆あめおひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はじめは、我身の不束ふつつかばかりと、うらめしいも、口惜くちおしいも、ただつつしんでいましたが、一年二年と経ちますうちに、よくその心が解りました。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一と晩の夜露にさらされて、らふ人形のやうに蒼白く引締つて見えるのは、言ひやうもない痛々しさで、さすがに無駄口の多い八五郎も、つゝしみつゝしんで何や彼と世話をしてをります。
一 女は常に心遣こころづかひして其身を堅くつつしみまもるべし。朝早く起き夜は遅くね、昼はいねずして家の内のことに心を用ひ、おりぬいうみつむぎおこたるべからず。又茶酒など多くのむべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
四ツ岸のおおかめさんは、関取のような巨大な体を、小川湯にまでもってゆくのに、角力すもうとりが小屋入りするような騒ぎで、つつましい町を行列して通る。
一、書策ハツツシンコレ汚穢オエ紛失フンシツスベカラズ
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)