つつしみ)” の例文
一 女は常に心遣こころづかひして其身を堅くつつしみまもるべし。朝早く起き夜は遅くね、昼はいねずして家の内のことに心を用ひ、おりぬいうみつむぎおこたるべからず。又茶酒など多くのむべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
投出して手をくまでも、短刀を一口ひとふり持っています——母の記念かたみで、峠を越えます日の暮なんぞ、随分それがために気丈夫なんですが、つつしみのために桐油とうゆに包んで、風呂敷の結び目へ
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)