“謹(つゝしん)” の例文
繩目(なはめ)の儘(まゝ)にて跑踞(かしこま)る同人妻せん與惣次も謹(つゝしん)で平伏(へいふく)なし何れも遠國片田舍の者始めて天下の決斷所(けつだんしよ)へ召出され青(あを)めの大砂利(おほじやり)敷詰(しきつめ)て雨覆(あめおひ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
○謹(つゝしん)で案(あんず)るに、菅原(すがはら)の本姓は土師(はじ)なりしが、土師(はじ)の古人(ふるひと)といひしが、 光仁帝(くわうにんてい)の御時、大和国菅原(すがはら)といふ所に住(すみ)たるゆゑに土師の姓を菅原に改らる。
海軍々人は爾(しか)く婦人を侮辱するものと言はれては、是れ実に私一人の耻辱のみでは無いのでありますから、今晩は此の罪をも謹(つゝしん)で貴嬢の前に懺悔(ざんげ)し
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
婿君(むこぎみ)のふみながら、衣絵(きぬゑ)さんの心(こゝろ)を伝(つた)へた巻紙(まきがみ)を、繰戻(くりもど)すさへ、さら/\と、緑(みどり)なす黒髪(くろかみ)の枕(まくら)に乱(みだ)るゝ音(おと)を感(かん)じて、取(と)る手(て)の冷(つめた)いまで血(ち)を寒(さむ)くしながらも、園(その)は、謹(つゝしん)で其(そ)の意(い)を体(たい)したのである。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
○謹(つゝしん)で案(あんず)るに、菅原(すがはら)の本姓は土師(はじ)なりしが、土師(はじ)の古人(ふるひと)といひしが、 光仁帝(くわうにんてい)の御時、大和国菅原(すがはら)といふ所に住(すみ)たるゆゑに土師の姓を菅原に改らる。
「我輩も実に其議論の主張者でありますが、既に発議者よりの要求ある以上は、発議者をして充分に言はんとする所を尽(ことごと)くさしめん為め、謹(つゝしん)で自ら退席致します」一揖(いちいふ)して出で去れり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
辭(ことば)つたなきを羞(は)ぢつゝ、謹(つゝしん)で微衷(びちう)をのぶ。
芥川竜之介氏を弔ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あなかしこ謹(つゝしん)で附記(ふき)す。
あなかしこ謹(つゝしん)で附記(ふき)す。