“婿君”の読み方と例文
読み方割合
むこぎみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処そこ婿君むこぎみが、紋着もんつきはかまながら、憔悴せうすゐした寝不足ねぶそく血走ちばしり、ばう/\がみやつれたのが、弔扎てうれいをうけにえたのである。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もっともその奥には玉江嬢のために婿君むこぎみの候補者を捜し出そうという特別の意味もあるがまず大主意は食物研究のため家族的の交際会を開くのだ。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
この宮様は婿君むこぎみ(十四代将軍、徳川家茂いえもち)への引き出物として、容易ならぬ土産みやげを持参せらるることになった。「蛮夷ばんいを防ぐことを堅く約束せよ」
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)