“蛮夷”の読み方と例文
旧字:蠻夷
読み方割合
ばんい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この宮様は婿君むこぎみ(十四代将軍、徳川家茂いえもち)への引き出物として、容易ならぬ土産みやげを持参せらるることになった。「蛮夷ばんいを防ぐことを堅く約束せよ」
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
日本を神聖の地とし異国人を蛮夷ばんいとする、しかもその言葉の内容は検討されたものではなくて、多くはそう云うこと自体のうちに満足を感じている
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彼らは、たとい戦慄せんりつと恐怖とをもってしてであろうとも、人類をしいて楽園のうちに押し入れることを欲した。彼らは蛮夷ばんいであるかのようだったが、実は救済人であった。