“夷狄”の読み方と例文
読み方割合
いてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
シナや日本のような東洋の君子国にとっては、汽船と同様に西洋型帆船もかつてはすべて「夷狄いてき」のものでしかなかったのだから。
黒船前後 (新字新仮名) / 服部之総(著)
官吏ともあろうものが夷狄いてきともがらを引いて皇帝陛下の謁見を許すごときは、そもそも国体を汚すの罪人だというような言葉を書きつらね
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
北は、北狄ほくてきとよぶ蒙古もうこに境し、東は、夷狄いてきと称する熱河の山東方面に隣するまで——旧袁紹治下の全土を完全に把握してしまった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)