“夷蛮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いばん80.0%
えびす20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といわれ、はじめて気がついたように折竹をみると、色こそ、猓玀ローロー𤠫𤠫リューシのような夷蛮いばんと異らないが、どこかに影がうすれたような憔悴しょうすいの色がある。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
年少の友だつた田能村竹田たのむらちくでんの、「収蔵せる法書、名画、金石、彝鼎いてい、及び夷蛮いばんより出づる所の異物奇品棟宇とううに充積す」
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
天子が、それがしを、ご陣中へお遣わしなされたのは、何の異変も都にあるわけでなく、夷蛮えびすの熱地を征く将士の労をおしのび遊ばされ、成都の佳酒かしゅ百駄を軍へご下賜あらせられました。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)