“夷陵”の読み方と例文
読み方割合
いりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実に黄忠はその通りな気もちで、わずか十騎をつれて、敵中に一働きして見せんと、途中、味方の夷陵いりょうの陣地を通った。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきに前線へ来て悪戦苦闘を続けておられたわが呉王の甥君おいぎみたる孫桓そんかんは、先頃から夷陵いりょうの城に取り籠められ、内に兵糧なく、外は蜀兵に遮断されておる。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここ、周瑜しゅうゆの得意は思うべしであった。まさに常勝将軍の概がある。夷陵いりょうを占領し、無事に甘寧かんねいを救い出し、さらに、勢いを数倍して、南郡の城を取り囲んだ。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)