“佳酒”の読み方と例文
読み方割合
かしゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あした美姫びきの肩の柳絮りゅうじょを払い、ゆうべに佳酒かしゅ瑠璃杯るりはいに盛って管絃に酔う耳や眼をもっては、忠臣の諫言は余りにもただ苦い気がした。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主人の留守ちゅうであるが、そのまま帰るわけにもゆかないので、ゆっくりあがって遊んでいくことになった。やがて晩餐ばんさんが出る。卓上には、美味と佳酒かしゅと伯爵夫人の愛嬌あいきょうとがある。葡萄ぶどう酒と火酒ウォッカだ。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
朝暮の佳酒かしゅ珍膳など、もちろんのことだが、信長が家康にうけてもらいたいものは、やはり市井人の長屋交際とか、田舎人いなかじんの炉辺の馳走とも違わない
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)