“つゝし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.8%
28.6%
20.4%
4.1%
4.1%
相愼2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『外で何を勝手な真似まねをして居るかわかりもしない女房のお帰宅かへりつゝしんでお待申まちまうす亭主じやアないぞ』といふのが銀之助の腹である。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
し今日露顯ろけんに及ばんとする事衆怨しうゑんの歸する所にして就中なかんづく道十郎が無念むねん魂魄こんぱくとお光が貞心ていしんを神佛の助け給ふ所ならん恐るべしつゝしむべし。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
道楽もなるたけつゝしんでゐます。余裕がないからです。ともかく、僕は家内以外の女を愛してゐないことを明言します。
クロニック・モノロゲ (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
動きなき下津盤根しもついはねの太柱と式にて唱ふる古歌さへも、何とはなしにつく/″\嬉しく、身を立つる世のためしぞと其しもの句を吟ずるにも莞爾にこ/\しつゝ二度ふたたびし、壇に向ふて礼拝つゝし
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
津下君は久しく見ぬ間に、体格の巌畳がんでふな、顔色の晴々した人になつてゐて、昔の憂愁の影はもうあとだになかつた。私は「書後」の筆を投ずるにのぞんでつゝしんで君の健康を祝する。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
おつて供𢌞り徒士の者、中間ちゆうげん、奴共風俗不宜よろしからずがさつに有之、供先にても口論仕不屆に候自今風俗相改かうとふと致し、相愼つゝし
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)