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愼
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つゝし
ふりがな文庫
“
愼
(
つゝし
)” の例文
新字:
慎
記録
(
きろく
)
は
愼
(
つゝし
)
まなければ
成
(
な
)
らない。——
此
(
こ
)
のあたりで、
白刃
(
しらは
)
の
往來
(
わうらい
)
するを
見
(
み
)
たは
事實
(
じじつ
)
である。……けれども、
敵
(
かたき
)
は
唯
(
たゞ
)
、
宵闇
(
よひやみ
)
の
暗
(
くら
)
さであつた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
經
(
へ
)
し今日
露顯
(
ろけん
)
に及ばんとする事
衆怨
(
しうゑん
)
の歸する所にして
就中
(
なかんづく
)
道十郎が
無念
(
むねん
)
の
魂魄
(
こんぱく
)
とお光が
貞心
(
ていしん
)
を神佛の助け給ふ所ならん恐るべし
愼
(
つゝし
)
むべし。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大變
愼
(
つゝし
)
み深くて、感じの早い方だから、大丈夫御自分で身を守つてゐらつしやるようにと望んでゐたのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
この
崩壞
(
ほうかい
)
の
結果
(
けつか
)
、
有明灣
(
ありあけわん
)
に
大津浪
(
おほつなみ
)
を
起
(
おこ
)
し、
沿岸地方
(
えんがんちほう
)
に
於
(
おい
)
て
合計
(
ごうけい
)
一萬五千人
(
いちまんごせんにん
)
ほどの
死者
(
ししや
)
を
生
(
しよう
)
じた
大事件
(
だんじけん
)
もあつたので、
原因
(
げんいん
)
を
輕々
(
かる/″\
)
しく
斷定
(
だんてい
)
することは
愼
(
つゝし
)
まねばならぬ。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
〔譯〕聖人は
強健
(
きやうけん
)
病無き人の如し。賢人は
攝生
(
せつしやう
)
病を
愼
(
つゝし
)
む人の如し。常人は
虚羸
(
きよるゐ
)
病多き人の如し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
▼ もっと見る
ガラツ八の八五郎は、尋常な挨拶をして、
愼
(
つゝし
)
み深く入つて來ると、お靜のくんで出した温い茶を、お藥湯のやうに押し戴いて、二た口三口
啜
(
すゝ
)
り乍ら、上眼づかひに四邊を見廻すのでした。
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何時
(
いつ
)
まで
考
(
かんが
)
へて
居
(
を
)
つたとて
際限
(
さいげん
)
のない
事
(
こと
)
、
且
(
か
)
つは
此樣
(
こんな
)
に
夜
(
よ
)
を
更
(
ふ
)
かすのは
衞生上
(
ゑいせいじやう
)
にも
極
(
きわ
)
めて
愼
(
つゝし
)
む
可
(
べ
)
き
事
(
こと
)
と
思
(
おも
)
つたので
私
(
わたくし
)
は
現
(
げん
)
に
想像
(
さうぞう
)
の
材料
(
ざいりよう
)
となつて
居
(
を
)
る
古新聞
(
ふるしんぶん
)
をば
押丸
(
おしまろ
)
めて
部室
(
へや
)
の
片隅
(
かたすみ
)
へ
押遣
(
おしや
)
り
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「どうだ
勘次
(
かんじ
)
、
以來
(
いらい
)
愼
(
つゝし
)
めるか、
此
(
こ
)
の
次
(
つぎ
)
にこんなことが
有
(
あ
)
つたら
枯枝
(
かれえだ
)
一つでも
赦
(
ゆる
)
さないからな、
今日
(
けふ
)
はまあ
此
(
こ
)
れで
歸
(
かへ
)
れ、
其
(
そ
)
の
櫟
(
くぬぎ
)
の
根
(
ね
)
は
此處
(
こゝ
)
へ
置
(
お
)
いて
行
(
ゆ
)
くんだぞ」
勘次
(
かんじ
)
は
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
卸
(
おろ
)
さうとした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
盡
(
つ
)
くすが
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
ながら
口惜
(
くちを
)
しきなり
左
(
さ
)
りとても
彼
(
か
)
の
人
(
ひと
)
の
事
(
こと
)
斷念
(
あきらめ
)
がたきは
何
(
なに
)
ゆゑぞ
云
(
い
)
はで
止
(
や
)
まんの
决心
(
けつしん
)
なりしが
親切
(
しんせつ
)
な
詞
(
ことば
)
きくにつけて
日頃
(
ひごろ
)
の
愼
(
つゝし
)
みも
失
(
なく
)
なりぬと
漸々
(
やう/\
)
せまりくる
娘氣
(
むすめぎ
)
に
涙
(
なみだ
)
に
咽
(
むせ
)
びて
良時
(
やゝ
)
ありしが
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
年甲斐
(
としがひ
)
もない、お
愼
(
つゝし
)
みなさい!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
ば
却
(
かへ
)
つて我等に
塗付
(
ぬりつけ
)
んと
當途
(
あてど
)
もなき
事
(
こと
)
言散し若年ながらも
不屆至極
(
ふとゞきしごく
)
重
(
かさ
)
ねて口を
愼
(
つゝし
)
み給へ若き時より氣を付て惡き
了簡
(
れうけん
)
出さるゝな
親々達
(
おや/\たち
)
に氣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
固
(
もと
)
より
些細
(
ささい
)
のことながら
萬事
(
ばんじ
)
は
推
(
お
)
して
斯
(
か
)
くの
如
(
ごと
)
けむ、
向後
(
かうご
)
我身
(
わがみ
)
の
愼
(
つゝし
)
みのため、
此上
(
このうへ
)
も
無
(
な
)
き
記念
(
きねん
)
として、
彼
(
か
)
の
鳥籠
(
とりかご
)
は
床
(
とこ
)
に
据
(
す
)
ゑ、
見
(
み
)
て
慰
(
なぐさ
)
みとなすべきぞ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
音吉は少し足を
緩
(
ゆる
)
め乍ら、
愼
(
つゝし
)
み深く言ふのでした。
銭形平次捕物控:169 櫛の文字
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼
(
あ
)
のやうに
思
(
おぼ
)
しめして
御苦勞
(
ごくらう
)
なき
身
(
み
)
の
御苦勞
(
ごくらう
)
やら
我身
(
わがみ
)
新參
(
しんざん
)
の
勝手
(
かつて
)
も
知
(
し
)
らずお
手
(
て
)
もと
用
(
よう
)
のみ
勤
(
つと
)
めれば
出入
(
でいり
)
のお
人
(
ひと
)
多
(
おほ
)
くも
見知
(
みし
)
らず
想像
(
さうぞう
)
には
此人
(
このひと
)
かと
見
(
み
)
ゆるも
無
(
な
)
けれど
好
(
この
)
みは
人
(
ひと
)
の
心々
(
こゝろ/″\
)
何
(
なに
)
がお
氣
(
き
)
に
染
(
そみ
)
しやら
云
(
い
)
はで
思
(
おも
)
ふは
山吹
(
やまぶき
)
の
下
(
した
)
ゆく
水
(
みづ
)
のわき
返
(
かへ
)
りて
胸
(
むね
)
ぐるしさも
嘸
(
さぞ
)
なるべしお
愼
(
つゝし
)
み
深
(
ぶか
)
さは
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
扨
(
さて
)
も吉兵衞は今ぞ大事と思ひ
切
(
きり
)
愼
(
つゝし
)
んで又々申立る樣
素
(
もと
)
より久八と千太郎とは兄弟に御座候と顏を
赤
(
あか
)
らめて云ければ越前守殿是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
縁日
(
えんにち
)
あるきの
若人
(
わかうど
)
たち、
愼
(
つゝし
)
まずばあるべからず、と
唐
(
から
)
の
伯父御
(
をぢご
)
が
申
(
まを
)
さるゝ。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
庄兵衞は
愼
(
つゝし
)
み深く眉を垂れるのです。
銭形平次捕物控:269 小判の瓶
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
愼
部首:⼼
13画
“愼”を含む語句
謹愼
戒愼
相愼
省愼
肅愼
愼重
不謹愼
御省愼
愼密
愼獨
愼藏
省愼居
省愼置
省愼置事