“片隅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたすみ98.3%
かたえ0.8%
かたほとり0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第二の世界のうちには、こけえた錬瓦造りがある。片隅かたすみから片隅を見渡すと、向ふの人の顔がよくわからない程に広い閲覧室がある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
医師は中将にめくばせして、片隅かたえに退きつ。中将は進みて浪子の手を執り
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「はい」と云うと娘の民弥は、クタクタと土へ崩折れたが、「わたしは京の片隅かたほとりに住む民弥と申す者にござります。人買の手にかかりまして……」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)