“一角”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっかく51.9%
ひとかど22.2%
いつかく14.8%
いつかど3.7%
ウニコオル3.7%
ウニコール3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふり返って見ると、入院中に、余と運命の一角を同じくしながら、ついに広い世界を見る機会が来ないでくなった人は少なくない。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちょうど日露戦争後の好景気に、彼は一躍戦争成金になり、一角の実業家として、本店を大阪に移すことになったのであった。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
宗助一語に、あらゆる自暴自棄と、不平憎惡と、亂倫悖徳と、盲斷決行とを想像して、是等一角れなければならない坂井
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その女をともかく一角の令嬢仕立にするまでお鯉の手許においた、そして嫁入りをさせて安心したといった。しかしやがて五万円は諸々の人の手によって手易く失われてしまった。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
印籠は梨地に定紋を散らしたもので、根附は一角、緒締は珊瑚の五分珠であつた。母は印籠を志保に交付して云つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
向腹を立てたように言いながら、大出刃ので、繊維をって、一角のごとく、薄くねっとりと肉をがすのが、——遠洋漁業会社と記した、まだ油の新しい、黄色い長提灯の影にひくひくと動く。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)