“一角”の読み方と用例
読み方(ふりがな)割合
いっかく50.0%
ひとかど25.0%
いつかく10.0%
いつかど5.0%
ウニコオル5.0%
(その他)5.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“一角”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 伝記 > 日本4.2%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語3.3%
文学 > 日本文学 > 日本文学0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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ふり返って見ると、入院中に、余と運命の一角いっかくを同じくしながら、ついに広い世界を見る機会が来ないでくなった人は少なくない。
〔出典〕思い出す事など(新字新仮名)/夏目漱石(著)
お延の自分に対する信用を、女に大切なその一角いっかくにおいて突きくずすのは、自分で自分に打撲傷だぼくしょうを与えるようなものであった。
〔出典〕明暗(新字新仮名)/夏目漱石(著)
ちょうど日露戦争後の好景気に、彼は一躍戦争成金になり、一角ひとかどの実業家として、本店を大阪に移すことになったのであった。
〔出典〕空中征服(新字新仮名)/賀川豊彦(著)
が兎に角、彼はまるで口笛を吹くような調子で議会政治を論じ、序でに国策の機微にも触れ、いってみれば一角ひとかどの政客の風格を身辺に漂わしていた。
〔出典〕俗臭(新字新仮名)/織田作之助(著)
吾等われら兩人りやうにんせたる輕氣球けいきゝゆうは、印度洋インドやう天空てんくう横切よこぎつて、きたへ/\と二千哩にせんマイル以上いじやうも、櫻木大佐等さくらぎたいさらいへからはなれたとおもはるゝころはるか/\のてん一角いつかくに、くもか、けぶりのやうに、大陸たいりくかげみとめられた。
斯んなふうに、代助は空虚なるわがこゝろ一角いつかくいだいて今日こんにちに至つた。
〔出典〕それから(新字旧仮名)/夏目漱石(著)
その女をともかく一角いつかどの令嬢仕立にするまでお鯉の手許てもとにおいた、そして嫁入りをさせて安心したといった。
〔出典〕一世お鯉(新字新仮名)/長谷川時雨(著)
印籠は梨地に定紋を散らしたもので、根附は一角ウニコオル、緒締は珊瑚の五分珠であつた。
〔出典〕伊沢蘭軒(新字旧仮名)/森鴎外(著)
と、何かさも不平に堪えず、向腹むかっぱらを立てたように言いながら、大出刃のさきで、繊維をすくって、一角ウニコールのごとく、薄くねっとりと肉をがすのが、――遠洋漁業会社と記した、まだ油の新しい、黄色い長提灯ながぢょうちんの影にひくひくと動く。
〔出典〕露肆(新字新仮名)/泉鏡花(著)