“鯱”の読み方と用例
読み方(ふりがな)割合
しゃち46.2%
しゃちほこ28.2%
しやち12.8%
しやちほこ5.1%
さかまた2.6%
(その他)5.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“鯱”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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蜂の巣のような弾痕だ。狭間はざまの壁に、太い柱に。なお、屋根のしゃちひさしの瓦などが吹飛んでいるのは砲弾の炸裂さくれつによるものであろう。
〔出典〕日本名婦伝:谷干城夫人(新字新仮名)/吉川英治(著)
血だらけだ、血だらけだ、血だらけの稚児だ――と叫ぶ――柵の外の群集ぐんじゅの波を、しゃちに追われて泳ぐがごとく、多一の顔が真蒼まっさおあらわれた。
〔出典〕南地心中(新字新仮名)/泉鏡花(著)
金のしゃちほこがある尾張名古屋の土を踏んでいないなんぞは膝栗毛ひざくりげもすさまじいや、という一種の義憤から
〔出典〕大菩薩峠:29 年魚市の巻(新字新仮名)/中里介山(著)
どうしても、あの名古屋城のしゃちほこの見えないところへは行きたくないと、日頃から申しておりました、系図も尾張の国にとどまりたい、わたくしたちも尾張を去るなという
〔出典〕大菩薩峠:38 農奴の巻(新字新仮名)/中里介山(著)
和出來わでき猪八戒ちよはつかい沙悟淨さごじやうのやうな、へんなのが二人ふたりしやち城下じやうかころちて、門前もんぜんときつたつて、みぎ度胸どきようだからまでおびえまいよ。
〔出典〕火の用心の事(旧字旧仮名)/泉鏡花泉鏡太郎(著)
少しく離れた私のかぶと竜頭たつがしらは、城の天守の棟に飾った黄金のしやちほどに見えようと思う。
〔出典〕海神別荘(新字新仮名)/泉鏡花(著)
日露戰爭にちろせんさうのすぐ以前いぜんとはひながら、一圓いちゑんづゝにかぞへても、紙幣さつ人數にんず五十枚ごじふまいで、きんしやちほこ拮抗きつかうする、勇氣ゆうきのほどはすさまじい。
〔出典〕火の用心の事(旧字旧仮名)/泉鏡花泉鏡太郎(著)
熱田の宮のこんもりとした森を左に、夕日の輝く金のしやちほこを右に眺めて、名古屋のステーシヨンに近づいて來る汽車の窓にりかゝつてゐる小池の姿が、眼の前に見えるやうである。
〔出典〕兵隊の宿(旧字旧仮名)/上司小剣(著)
これはすべて事実であった。伯父の骨は、親戚の一人が汽船の上から、遺命通り、熊野灘に投じたのである。伯父は、そうしてさかまたか何かになってアメリカの軍艦を喰べてしまうつもりであったのである。
〔出典〕斗南先生(新字新仮名)/中島敦(著)
矢倉に高きさちのかげ
〔出典〕都喜姫(新字旧仮名)/蒲原有明(著)
徹底的な逆上で硬直した彼の肢体は、一度はシヤチホコのやうな勇ましさで空を蹴つて跳ねあがつたかとおもふと、次にはかつぽれの活人形のやうな剽逸な姿で踊りあがり、また三度目には蝦のやうに腰を曲げて、やをら見事な宙返りを打つた。
〔出典〕鬼涙村(新字旧仮名)/牧野信一(著)