“しゃち”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それがわからないのだ。角があると言いましたね、鯨ではない。しゃちさめでもあるまい。まぐろでもなかろう——はて」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
うっかりしていて、最初船長がそれを発見みつけた時には、もうその船はしゃちのような素早さで、鯨群に肉迫していた。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
見ると、女が突然にしゃちこばって、口を歪めて両手で喉を掻きむしりながら、はや呼吸いきを引取るところだった。
見開いた眼 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)